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第6回ウイング大学 「システム開発プロジェクト成功の秘訣」

ウイング大学は、知見知識のあるウイング社員が講師となり、持っている暗黙知を他の社員に形式知として伝わるように、毎月1回程度開催しています。

講師となることで知見ノウハウを言語化体系化できるので、講師役も勉強になるというわけですね。

皆さんの企業や部門でも取り組まれたらいかがでしょうか。

2022年最初のウイング大学は、「プロジェクト成功の秘訣」というテーマで開催されました。

プロジェクト成功の秘訣って気になりますね!

そして、今回も多くの社員が参加受講しました。

―成功プロジェクトの定義

まず、プロジェクトの成功ってどんなことなのでしょう。

  • ①QCD(品質・コスト・納期)の目標達成
  • ②プロジェクトメンバー・チームの成長
  • ③顧客が目的としていたことが叶って満足
  • ④次の商談につながる。得た業務ノウハウ、技術を今後の案件に活用できること。

以上の成功の定義を受講者と共有しました。

とくに③と④を達成することが重要であり、これができているということは①と②も達成しているか、近いレベルにあるはずですね。

―プロジェクトを成功させるための必須条件

よくある失敗プロジェクトの原因として

・要件定義不足、業務知識の不足に伴う後工程の遅延、手戻り

・開発ツール利用の認識不足・不理解

・顧客と製造者のコミュニケーション不足

・プロジェクト管理能力不足

・技術力不足

などがあります。

もっと根本的な失敗を引き起こす理由は、ユーザー自身が本当に必要なものが解らない、あるいは正確に伝えられないということがあります。また、説明を聞いたベンダーのエンジニアも正しく理解できない、ユーザーの業務情報を引き出せないということでしょう。

システム開発は開発スキルや業務知識があれば失敗しないかというとそうではなく、ユーザー(利用者)とのコミュニケーションとリスク管理をしっかり行い、工程を進めていくことが成功の必須条件です。

そのためには、いかに「気づき」を生むかが重要な要素になるということです。

―プロジェクトを成功させるための重要要素

●「気づき」を生むためには当たり前のことを徹底的に行う

「気づき」が生まれると「想定外」が「想定内」になる。

●プロジェクトマネジャーやプロジェクトリーダーは戦略を立てて、決断する

PMやPLは余裕をもって周囲が「気づき」を生みやすい体制・仕組みを作ることが重要。

●プロジェクトメンバーは主体的に行動する

・プログラマー視点で物事を考えない

・明確な(相手に何を伝えたいか)報連相

・課題、問題はできる限り早く連携。アラートは常に早め

アラートが遅いと戦略が立てられません。遅ければ遅いほど、取れる戦術、選択肢が減ります。

PMもPLも「人」であり、常に最善策をとれるとは限りません。メンバーが主体的な行動を実践することで、「気づき」を生み、チーム力を向上させ、失策を減らすことが重要です。

―プロジェクトを成功させる有効な方法

アサーティブコミュニケーション

相手を尊重したうえで、誠実に、率直に、対等に、自分の要望や意見を相手に伝えるコミュニケーションの方法論です。

・うそ、ごまかしはしない

・中途半端に曖昧な表現はしない

・相手を敵視しない

・自分も相手も大切に、Win -Winとなるように

デザイン思考(デザインシンキング)

顧客のニーズを観察した上で課題を定義し、アイデアを出し、そのアイデアを元にプロトタイプを作成し、実際に顧客とテストを行いながら試行錯誤を繰り返すことで課題解決につなげるというプロセスです。

・システム・ツール視点でいきなり仕様を考えない

・概要から理解する

・運用・背景を理解する

・ユーザー視点で必要な機能を考える

を使いこなせるようにしたいですね。

―成功プロジェクトを「次へ繋げる」ために必要なこと

顧客企業の経営方針や業務を知り、私たちも顧客から理解していただくことができれば重要顧客になっていくことができますね。

そのために

・システム運用保守から新しい提案の元ネタ(顧客の声)を収集する

・顧客との良い関係性を継続する(定期訪問)

・システムのライフサイクルを考えて、数年単位のお付き合いを意識する

ことを実践するために、エンジニアもビジネスを考える力が必要となりますね。

―ウイング大学を受講して

今回のウイング大学を聞いてプロジェクトを成功させるために重要なことを学びました。

目指す能力を身に付けるために知識を吸収し、経験ノウハウを蓄積し、学んだことができるようになりたいです。

プロジェクトのマネジメントやリーダーを目指すエンジニアの方は、ウイングは働きやすく、成長できる環境がそろっています。

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