製造業を営んでいる企業にとっては、人材を確保することを大きな課題と感じていることは多いのではないでしょうか。新卒や中卒で採用が厳しい状態が続いていると、「人材不足はどうやって解消するのか」「すぐに取り掛かることのできる施策はないのか」と疑問をもっていませんか。
この記事では、製造業が人材不足でも成長できる秘策について解説します。
製造業の人材不足の現状を解説
最初に製造業の人材不足の状況について解説します。
人材不足の現状と、人材不足がもたらす影響をお伝えします。
製造業における人材不足の現状と原因
経済産業省の「ものづくり人材の確保と育成」による報告によると、製造業の就業者数は、2002年で1,202万人で、2020年で1,045万人で、約157万人減少しています。実際に、人材不足をを感じている、中小企業・大企業は90%にも及びます。
人材不足の原因はいくつか考えられますが、主なものは次の通りです
- 国内の労働人口の減少
製造業に限らず、国内の労働人口は減少が進んでいます。
- 3Kの悪いイメージ
製造業と聞いて、工場勤務や素材の加工・組み立ての仕事を思い浮かべる人は多いです。「キツイ」「汚い」「危険」をイメージして、職を希望しない人もいます。
- 後継者不足
製造業の中でも、熟練の技術が必要となる仕事であれば、後継者を育てていく必要があります。しかし、現状の業務が忙しく、後継者の育成まで手が回らない状態であると、後継者が育たず、次の世代が続かないという悪循環になってしまいます。
人材不足がもたらす製造業への影響
人材不足がもたらす製造業への悪影響としては、次の3つが考えられます
- 生産性の低下
人員が足りないことで、これまでの業務がとどこおり、品質が担保できなくなったり、生産が追いつかなかったりして、生産性が低下してしまう可能性があります。
- 会社の経営状況悪化
生産性が低下した影響は、経営数値にも表れてきます。売上や営業利益が減少することにつながるでしょう。それにより、未来への投資ができず、会社の競争力が低下する悪循環におちいることもあります。
- 労働環境の悪化
人員が足りなくなると、一人一人の仕事の負荷が上がります。残業時間の増加や、仕事の負担が大きくなり、労働環境が悪化していきます。最悪の場合、生産ラインや現業務の維持が困難になることもあります。
人材不足の対策を紹介
人材不足が進んでいくのは、社会状況を踏まえると、避けられません。
企業活動を維持していくための、人材不足対策を3つ紹介します。
教育・研修により、人材育成を促進する
1つ目は、教育・研修を実施し、人材育成を促進することです。
新しい人材確保が難しい状況であれば、今いる人材を育てていくことは重要です。
教育・研修により、能力が向上すれば、できる業務量や仕事の幅が増えますし、その社員を見て、良い人材確保につながる好循環がうまれます。
教育は一朝一夕でできることではないため、長期視点に立って取り組んでいくことが大切です。
労働環境改善によって、人材を確保する
2つ目は、労働環境を改善していくことです。
製造業の労働環境はキツイというイメージを持っている人も多いです。
会社の設備を整えると、労働環境が改善されます。
例えば新しいパソコンを導入していれば、仕事も快適に進められますし、緑や自然などが多ければ、殺伐とした雰囲気も和らぎます。
設備以外にも、長時間労働や、働く場所を改善することも効果が期待できます。在宅勤務を希望する人も増えているため、人材確保につながるでしょう。
業務効率向上によって人手不足を補う
3つ目は、業務効率向上によって、人手不足を補う方法です。
業務効率を上げることで、限られた人員で業務ができるようにしていきます。
スキルが上がって業務効率を上げることも狙えますが、そもそも業務の仕方を見直すと、効率化できるポイントがあることも多いです。
業務効率を上げる方法
業務効率を上げるための具体的な方法を紹介します。
順番に進めていくことで、業務効率が図れる箇所を見つけることができますよ。
現在の業務を棚卸する
業務効率を上げるために最初にやることは、現在の業務の棚卸です。
どんな業務を、誰がやっていて、どれくらい時間がかかっているかなどを列挙していきましょう。
列挙できたら、各業務の関連性を整理していきます。
棚卸をしてみると、改めて業務の全体像が見えてきます。
非効率な業務を見つける
続いて、非効率な業務を見つけていきましょう。
短時間で終わっている作業であれば、業務効率化の効果は比較的少ない傾向にありますが、長時間かかっている業務や、前の工程に影響をうける業務は改善の余地が多いです。
棚卸した業務内容をこのような視点で確認していくと、非効率な業務が見えてきます。
対策を検討する
非効率と思われる業務が見えてきたら、対策が施せるか検討しましょう。
まず、考えた方が良いのは、「本当に必要な業務なのか?」という点です。
昔から続いているために、なんとなくやっている業務であると、実はやらなくてもよかったり、他の仕事で代替ができたりする場合があります。
効率化を考えるために、人手を使わずにIT技術やテクノロジーを使って人手を削減できないか、毎回同じことを繰り返している処理であれば、自動化できないかなど、効率をあげる方法を検討します。
中にはDX推進をしていくことで、改善が見込めることもあります。その際はDX導入を検討してみるのも1つの手段といえます。
まとめ
今回の記事では、製造業における人材不足対策について解説していきました。
人材不足を対策で有効なのは増員するだけではありません。研修・教育で今いる人材を育成したり、現在の業務を効率化することで、対策をしていくことができます。まずは、社内の業務を見直し、できるところから業務改善を始めてみてはいかがでしょうか。
企業の課題をDXで解決します
「DXを始めたいけど、どこから手を付けたらよいか分からない…」
「自社システムは自社で管理したい…」
「製造ラインを効率化したい…」
DX推進や社内のデジタル化にお悩みを抱えていませんか?
株式会社ウイングでは、経営者、管理部門、現場、システム部門など、幅広いお客様のニーズに合わせて最適なソリューションをご提案します。
ウイングが提供するソリューションの詳細は、以下のサイトからご覧ください。